オーディンってどんな神様?ゲームキャラで神話解説北欧神編
至高神オーディン
どうもどうも、へーです。
ゲームで最も題材にされる神話と言えばなんといっても「北欧神話」ですよね。いつも紹介にしているパズドラやモンストなどのスマホゲーでも頻出しますが、他にもファイナルファンタジーシリーズや、GOD OF WARシリーズがありますし、アニメでもああっ女神さまっとか(年がばれるチョイス)、ベルセルクとか、Fateシリーズとか、、、
挙げるとキリがありませんが、そんな北欧神話における最高神が、今回紹介する「オーディン」です。
目次
荒々しい天地創造
さて、神話と言えば天地創造ですが(?)、北欧神話におけるそれは非常に荒々しいです。
オーディンは原初の神ブーリの孫で、半巨人ボルの息子として生まれます。
彼にはヴィリとヴェーという兄弟もおり、この3兄弟が天地を創造することになります。
この世界には、神々とは別に巨人がいましたが、彼らは非常に凶暴で、神々の勢力とは常に対立していました。
そこで彼らはまず、世界に最初に生まれた存在であり、巨人の王ユミルを殺害します。
ユミルの殺害に成功した彼らは、その死体を解体し、それぞれの体の部位から大地や天などの世界そのものを作り、解体しているうちに腐った肉に湧いてきた蛆から妖精を作り出しました。
隻眼の王
非常に血なまぐさい始まり方をした北欧神話ですが、ここからはさらにオーディンにフォーカスしてみましょう。
彼の特徴といえば、隻眼、大きな帽子、2羽のカラスでしょう。
隻眼になったエピソードからは、彼の知識に対する異常なまでのどん欲さが伺えます。
彼はユグドラシルの根元にある知恵の泉、ミーミルに湧く蜜酒を飲む代償として片目を捧げました。
この蜜酒を飲むと英知を得られると言われており、彼はこれを飲んだことによって魔術を会得しました。
隻眼になった彼は、それを隠すためにいつもの大きな帽子を被っているという話もあります。
そして、彼が飼っている二羽のカラス、フギン(思考)とムニン(記憶)は、夜明けに飛び立ちあらゆる情報を集め、夜に帰るとオーディンの肩に留まり、それを伝えたとされています。
こうしてオーディンは世界のあらゆる知識と情報の支配者となります。
オーディンのドン引きエピソード
彼には、正直ドン引きなエピソードも沢山あります。
と、いうかそもそも北欧神話はかなり血なまぐさい物語が多いので、その最高神であり、死神と称されることもあるオーディンですから、そりゃまあエグいエピソードのひとつふたつあってもおかしくはないわけです。
・自分自身を生贄にした男
最初に紹介するのは、「自分自身を生贄にした」というエピソードです。
何を言っているのかわからんと思いますが、神話に登場するこの手のエピソードはわかっても意味わからん(?)ので安心して読み進めてほしい。
オーディンはユグドラシルの木で首を吊り、グングニルの槍を自らに突き立て、それを九日間続けて最高神オーディンにその身をささげました。
つまり自分に自分を生贄としてささげたってことですね。
それによって、かの有名な魔力を持つ文字「ルーン文字」を手にし、魔術の使い手になりました。
ちなみにですが、彼は神ですので死にませんでしたが、その後自身の詩の中で泣き叫んでいたと自白しているので、すごく痛かったようです。
それでもやり通すんですから、どこまでも力にどん欲な神様なんですねえ。
・ベルセルク
漫画等でも有名な「ベルセルク」。そこにもオーディンが深くかかわっています。
オーディンはヴァルハラ(戦死者の館)に住んでいます。
ヴァルハラには戦死者たちの魂が集められており、その魂達はオーディンの配下の戦士として、あらゆる敵を蹂躙しました。
戦いの時、この戦士たちは甲冑もつけずに行軍し、非常に野蛮で、ベルセルクの激情と呼ばれる興奮状態で、人々を皆殺しにしました。
その狂戦士たちのことをベルセルクと呼び、それを英語読みしたものがバーサーカーというわけです。
ヴァルキリーとオーディンの戦士たち
オーディンの住むヴァルハラ(戦死者の館)は、神々の世界アースガルズにあり、その中でももっとも高地にある、グラズスヘイムにあり、そこからは世界のすべての戦場が見渡せました。
そこから戦乙女ヴァルキリーを送り込み、戦場で散った勇者の魂を集めさせていました。
オーディンはそれだけではなく、時々まだ生きている勇者と自ら戦って倒したり、国同士を争わせ、戦争を起こしたりと、非常に積極的に戦士たちを増やしていきました。
まあ人間サイドからするとたまったものではありませんが、死してヴァルハラに行くというのは最高の名誉だったので、オーディンへの信仰が失われることはなかったそうです。
最終戦争ラグナロク
さて、彼は知識を探求した結果究極の情報、つまり予言の能力すら手に入れることとなります。
そして自らの予言により、神々と巨人族、お互いの存亡をかけた最終戦争ラグナロクに突入し、その際に灰色狼の呑み込まれて命を落とす、という自らの死の宿命すら知ってしまうことになります。
その宿命を回避するために、彼は死したヴァルハラの戦士達エインヘリアルを集め、戦力の増強を図っていましたがそれでも結果は変えられず、ラグナロクが起きると予言の通りの最期を迎えました。
最期に
北欧神話といえば、かなり血なまぐさいエピソードが多く、今回ご紹介したエピソードも穏やかじゃないものが多かったかと思いますが、神々の恋愛事情なんかも調べてみるとなかなか面白かったりしますので、興味がある方は是非調べてみてくださいね!
コメント頂ければその辺の解説もしようと思いますので、興味があればお気軽に!
※補足、もうちょっと面白くなる豆知識
13が不吉な数字であるわけ
13が不吉な数字っていうのは皆さんご存じかと思いますが、なぜ不吉だと言われるんでしょうか?
一番有名な話はおそらく、イエス・キリストとその弟子達を描いた「最後の晩餐」において、13番目の席についているのがキリストを裏切った13番目の弟子ユダで、さらにキリストが処刑されたのが金曜日だったから13日の金曜日が不吉とされるようになったってあたりの話でしょうか。
様々な説がありますが、北欧神話においても、13が不吉とされるエピソードがあります。
このフェンリルですが、実はロキという悪戯好きの神の息子なんですね。
(オーディンの愛馬であるスレイプニルや、大蛇の怪物ヨルムンガンドも彼の息子です。)
ある日、12人の神が招待され、宴が催されていました。
そこに招待されていないはずの13人目の神、ロキが乱入し、暗殺を画策し、それが後にラグナロク開戦の原因になりました。
それが、13という数字が不吉とされる理由の1つとされています。
と、北欧神話も興味深いエピソードが多く、話は尽きませんが、ひとまずこのあたりにしておこうかと思います。
ここまでご覧いただいた方、ありがとうございます。
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