メタトロンってどんな天使?ゲームキャラで神話解説天使
元人間の天使メタトロン
どうもどうも、へーです。
今日は知る人ぞ知る超巨大な天使メタトロンの解説をしたいと思います。
彼はその巨大さもそうですが、かなり異色な天使です。
天使について多少知っている人であれば、名前からすでに違和感を感じるかもしれません。
ではそのあたりもふまえ、解説していきましょう!
メタトロン
さて、メタトロンについての解説ですが、まず彼の名前に違和感を持つ方も少なくないんじゃないですかね。
天使はミカエル、ラファエル、ガブリエルといった、「〇〇エル」という名前が非常に多いです。
ラジエルの解説の際にも触れましたが、この〇〇エルというのは、「神の〇〇」という意味が込められています。
しかし、このメタトロンを初め、例えばサンダルフォンとか…………すまんぱっと思いつかんかった、沢山いたはず(笑)
ちなみにぱっと出てきたサンダルフォンはメタトロンと双子の兄弟と言われています。
少なくともこの二人に関して共通する点は、元々人間だったということでしょう。
人間時代のメタトロン
人間の頃、彼はエノクと呼ばれていました。
彼は旧約聖書にも登場する、アダムから数えて6代目の子孫で、300歳になった頃ラジエルの書を手に入れたため、天界に招かれ、その様子を詳細に記しました。
彼は神に、宇宙の秘密を記録するようにと命じられたので、ひと月もの間一睡もせずに記録を続け、360巻にも及ぶ書物に記しました。
その後天界で得た知識を地上に伝え、再び天界に上ると天使メタトロンになり、天界の書記に任命されることとなりました。
彼が手に入れたラジエルの書については、ラジエル解説回をご覧ください!
超巨大な天使メタトロン
さて、元々人間だったわけですし、彼は人間の姿に近いと思いきや、実は異形そのものです。
タイトルにも書きましたが、とにかく彼は巨大です。
数字での身長は記されていませんが、その巨体は双子の兄弟サンダルフォンと共に明言されています。
彼らは、なんと人間であれば歩いて500年かかるほどの身長を有していたそうです!
人間の歩く速度は平均して時速3.2kmですから、計算すると…………
14,016,000km
えぇと……、はい、身近ではない数字でしか例えられませんが、0.1天文単位ですね。
立ち上がるだけで地球と太陽の10分の1のあたりまで頭が届いてしまいます。
太陽を除いた太陽系の惑星の直径を足してもおよそ38万kmですから、両手に抱えて有り余るほどの巨体です……。
すみません取り乱しましたが、彼は立ち上がると天界に頭が着くと言われるほどの巨体だと言われていますが、言い過ぎということはなさそうです。
(どうやら天使が生きる上で酸素は必要なさそうです。。。)
さらに彼の容姿ですが、ここはそんな革新的な変貌は遂げてないだろう?と思いきや、そろそろ皆さんお察しの通り
36対の翼と36万の目を持った異形の姿でした。
いやはや、なんてこったと言った所ですが、この神と天使の話については、我々の予想を易々と裏切ってくるので、これから神話やこの旧約聖書的な世界を学んでみたいと思う方は、とにかく受け入れる精神を持っていると、より理解しやすくなるかと思いますので、今回のメタトロン編に関しても、その一助にしていただければと思います。
それを表している所をもう一点紹介しておくことにします。
このメタトロンですが、元々人間から天使になったわけで、元々天界の住人ではなかったわけです。
そんな彼が天に招かれ、どのような地位になったのかというと、実はあまりよくわかっていません。
普通に考えるとあまり偉い地位というか、上位の天使になるというのは考えづらいわけですが、実は、天使の中で限りなく上位の存在大天使ミカエルよりも上位の存在だと描かれることすらあったり、果ては「小YHWH」(YHWHというのはヘブライ語で神という意味です)という呼び名を冠することすらあります。
彼は天界に上り、一体どんな存在になったんでしょうか。
興味は尽きないところですが、今回はこの辺りにしておこうと思います。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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