神話がなんにもわからない人向け、北欧神話の世界観
北欧神話の世界観
どうも、へーです!
ゲームやアニメやらをやっていると、神話の登場人物や、エピソードに触れることがあると思います。
でも根本的な世界観をしらないと何が何だかわからないし、神の名前や天使の名前を少し知っていたりするとかえって大混乱したりしますよね。
今回の記事では、北欧神話についての基本的な概念を知っていただき、とりあえず北欧神話ならなんとなくわかるぜ!となっていただこうと思います。
それではさっそく解説していきましょう!
目次
それではさっそく神話の世界観北欧神話編いきましょう!
恐らくゲームにおいて、もっとも引用されやすいのがこの北欧神話しょう。
世界観を理解しやすいようにいくつかカテゴリー分けして解説していこうと思いますよい。
・北欧神話の登場人物
北欧神話において、神々はふたつの種族に分かれています。
古代の神々、豊穣を司るヴァン神族
新しい神、戦闘の神アース神族
このふたつの種族ははじめは争っていましたが、後に和解し協力関係となります。
彼らは神々と対立し、ことあるごとに壮絶な戦いを繰り広げることになります。
北欧神話はなかなか血なまぐさいイメージがありますが、この神々と巨人たちの対立、そして戦争の物語が根幹にあるから、というわけです。
・ヴァン神族の有名な神々
海神ニョルズ
豊穣神フレイ
愛の女神フレイヤ
・アース神族の有名な神
主神オーディン
雷神トール
悪戯の神ロキ
知恵の神ミーミル
・北欧神話9つの世界
北欧神話の世界はざっくりわけると、天界アースガルズ、人間界ミズガルズ、地獄ニヴルヘイムの三階層に分かれています。
その中にも様々な世界があり、合わせて9つの世界となります。
天界アースガルズ
・アース神族の国アースガルズ
・光の妖精の国アールヴヘイム
・ヴァン神族の国ヴァナヘイム
人間界ミズガルズ
・人間の国ミズガルズ
・黒い妖精の国スヴァルトアールヴヘイム
(小人の国ニダヴェリール)
・巨人の国ヨトゥンヘイム
地獄ニヴルヘイム
・霜の国ニヴルヘイム
・死者の国ヘルヘイム
・炎の国ムスペルヘイム
以上の9つの世界に根をはる世界樹ユグドラシルによってそれぞれの世界が繋がっている。
これが基本的な北欧神話の舞台となります。
それではそれぞれの世界、その世界観を解説していきましょう!
・天界アーズガルズ
アースガルズは神々の住む楽園です。
人間たちが行くこともありますが、それは死者としてです。
戦場で死んだ勇者たちは、オーディンの遣わせた戦乙女ヴァルキリーに連れられて、オーディンの元、ヴァルハラへとたどり着く。
これが北欧神話における、人間にとって最高の名誉です。
戦士ではないものが死んでもアースガルズにたどり着きますが、その先はヴァルハラではなく、雷神トールの館ビルスキルニルです。
ここはアースガルズで最も大きな館で、部屋数はなんと640部屋。
死者たちはこの巨大な館で幸せに暮らすそうです。
(余談ですが、雷神トールは冠婚葬祭を司っている神様なので、農民には広く慕われていたそうですね。)
そして実は、戦死者のすべてがヴァルハラに招かれる訳ではありません。
一部の戦士は美の女神フレイヤの館セッスルームニルに行き、宴席に招かれるそうです。
・人間界ミズガルズ
ミズガルズは人間の世界ですね!
豆知識ですが、北欧神話を引用しているFINAL FANTASYⅦで、最初に主人公達がいた都市ミッドガルですが、ミズガルズを簡易表記でミッドガルドと言いますので、ここからの引用でしょう。
そして、誰もが一度は倒されるであろう蛇のモンスターミドガルズオルムはそのままミドガルズ(人間界)オルム(蛇)で、人間界の蛇という意味ですね。
神話を知っているとこういう細かい所がわかって楽しいですよ!
ちょっと得した気分になれます(笑)
メタファーが気になって会話重視プレイに興じてクリアに時間がかかるデメリットもありますが
脱線してしまいましたが、ミズガルズの解説に戻りましょう。
ミズガルズと神々の大地アースガルズはビヴロストと呼ばれる虹の橋で繋がっており、死者はここからアースガルズへと渡っていくことになります。
ミズガルズの周囲は海にかかわれており、さらに外側には巨人の国ヨトゥンヘイムがあります。
蛇の怪物ヨルムンガンドは巨大すぎてミズガルズに収まらないので、海の中からミズガルズを取り囲む形でぐるっと一回りしています。
・地獄ニヴルヘイム
ちょっと先ほどの余談に出てきたFINAL FANTASYⅦのクラウドとティファの故郷ですね。
こうやって別の物語から引用されている名称なんかを見かけると、どんなメタファーが……!とそわそわしてくるのがオタクの性ですねえ(笑)
さてニヴルヘイムですが、地獄とはいうものの、一般的に想像されるような地獄とは少々違いまして、鬼が居て人生の何回分拷問され続ける!のような責め苦はありません。
ただ死後たどり着く世界の一つというだけです。
病気や老衰など、戦場とかかわらずに死を迎えた魂はここに渡ることになります。
霜の国ニヴルヘイムと死者の国ヘルヘイムは川で隔てられています、そこにはギャラルブルという黄金に輝く橋が架かっており、モーズグズという女の巨人が守護しています。
また、ニヴルヘイムにはエーリヴァーガルという川が流れており、それを北に進むと、北欧神話の世界始まりの穴、ギンヌンガガプに続いていると言われています。
・ヴァルハラ
北欧神話において、最も重要な概念がこのヴァルハラです。
天界アースガルズでも最も高い所歓喜の国グラズスヘイムにあり、すぐそばにはオーディンの居城ヴァラスキャールヴが建っています。
人間界の戦場で戦士した勇者たちを、戦乙女ヴァルキリー達がこのヴァルハラへ導き、たどり着いた戦士たちはエインヘリアルと呼ばれ、来る神々と巨人の最終戦争ラグナロクにおいて、オーディンの配下として戦うために鍛錬に励んでいます。
この鍛錬がなかなか強烈で、エインヘリアル達は夜明けとともに武装し、互いに殺し合いを始めます。
死んでしまったものも怪我をしたものも時間がたつと完治し、夜には宴を催し大いに盛り上がる、という日々を決戦の日まで繰り返すわけですね。
オーディンが何故彼らを集めているのかといいますと、知識や魔術を極めた彼はついに予言の力にまで手にし、巨人達との最終戦争、そこで自らの命が絶たれることを知ってしまいます。
その未来を覆すために、人間の勇者を集め、戦力を強化していたというわけです。
しかしラグナロクは開戦し、予言に違わない結果を迎えてしまうこととなります。
このあたりはオーディンの回でもう少し詳細に解説していますので、そちらをご参照ください。
最期に
以上が、基本的な北欧神話の解説となります。
ゲームやアニメのキャラクターやストーリーを理解する上での一助になれば幸いです。
(前述したFFシリーズや、アニメ「デュラララ」で折木臨也がデュラハンについて考察しているシーンなど、いろんな作品のネタが察せるようになったりしてすごく面白いですよ。)
今回はさわり程度の解説でしたので、もうちょっと深く知りたいという方は是非コメント等でご要望頂ければもっと詳しい解説版も作ろうと思いますので、お気軽にお申し付けください。
ではまた。
Twitterもやっておりますので、そちらもよろしくお願いします。