シヴァってどんな神様?ゲームで神話解説インド神話編
破壊神シヴァ
どうもどうも、今日も今日とてへーでございます。
本日はインド神話から、破壊神シヴァの解説です。
取り消すものだったり、恐ろしい者だったり、穏やかじゃない呼び名が沢山ある彼ですから、その性質も推して知るべしってとこですな。
では早速、解説していきましょう!
案外なじみ深い所に居るシヴァさん。
さて、彼は先に申し上げました通りインド神話の登場人物なわけですが、この神話は仏教、ヒンドゥー教、バラモン教等に多大な影響を与えておりまして、我々日本人としても、案外なじみ深い神様だったりします。
たとえば大黒天、大黒様、大自在天なんて言うと割と聞きなじみがあるのではないでしょうか。
さらに彼は、荒々しいイメージとはギャップがありますが、財の神だとも言われていて、国や宗教、宗派によっても様々ですが、福の神として信仰されていたりもします。
日本では有名な七福神において、打ち出の小づちを担いでいるのがこの人だったりします。
おもしろいですねぇ。
シヴァにまつわるエピソード
シヴァについて、破壊神と紹介しましたが、その性質は破壊と再生です。
というのも、彼は元々暴風雨を司っている神です。
暴風雨といえば、大変な被害を出した後には肥沃な大地を生み出し、次の生命を育む土壌を作ります。
そんな自然の摂理を表しているのが、まさに彼といえるでしょう。
それでは、いくつかエピソードを紹介していきましょう。
天地創造神話におけるシヴァ
インド神話には、乳海撹拌(にゅうかいかくはん)という創造神話があります。
ざっくりと解説すると、神々が力を失っていた時がありまして、その際にアスラという神が攻めてきたので、どうにか力を取り戻さなきゃいかんということで、不老不死の薬アムリタを作るために行った儀式ですね。
(そもそも アムリタをめぐって起きた争いとする説もあります。)
その方法として、大海をかき回すことになったんですが、その際に、ヴィシュヌが亀の王クールマになって海からが棒を支え、巨大な蛇の姿をした竜の王ヴァースキが綱代わりに巻き付き、それで撹拌することになりました。
その時、あまりの苦痛にヴァースキは猛毒を振りまき、あやうく世界が滅びそうになったところでシヴァがその毒を全て飲み込み、なんとか事なきを得ました。
シヴァといえば青い肌で描かれることがありますが、この時の毒の影響で青くなったそうです。
妻パールバティーとの馴れ初め
シヴァは母性神パールバティーと結婚し、二人の間には富と繁栄の神ガネーシャが生まれます。二人が結ばれるエピソードも、彼の破壊と創造の特性がよく現れています。
ある日、インドの神々は悪魔アスラの悪行に悩まされていました。
(インド神いつもアスラに困らされてんな。)
アスラを倒せるのはシヴァとパールバティ―の子供だと言われていましたが、その時シヴァはヒマラヤ山脈で瞑想にふけっていました。
修行に没頭している彼はパールバティーに一切興味を持たなかったので、痺れを切らしたインドラ神は、シヴァの元に愛欲の神カーマを派遣します。
彼はシヴァとパールバティーを結び付けるために、瞑想中のシヴァに欲望の矢を放ちました。
見事矢は的中、シヴァの心を乱すことに成功しますが、直後その原因に気が付いたシヴァは、第三の目の目から炎を放ち、カーマを焼き尽くしてしまいます。
カーマの努力が実ったのか、その後二人は結ばれることになり、その際にカーマはシヴァの手によって復活することになりました。
最後に+神話雑学
さて、今回は破壊神シヴァの解説でしたー!
いかがだったでしょうか。
インド神達の物語も面白いですねー。
あと個人的に○○天って名前好きなんですよね。
今回出てきていないところで言えば韋駄天、梵天、毘沙門天とか。
あとは日本の戦国時代に山本勘助が信仰していた摩利支天、織田信長が名乗った大六天魔王などもありますね。
大六天というのは仏法を滅ぼすために釈迦を襲ったりしたんですが、そのあたりを知っていると、大六天魔王と名乗ったところから、様々な想像ができるようになって非常に面白いです!
それでは、今日はこのあたりで終わりにしようと思います。
お疲れさまでした。
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